坂上整形外科|長崎県南島原市の整形外科
おしらせ

高齢者体力づくり教室【第10回】を開催しました

3月28日、第10回 高齢者体力づくり教室を開催しました。昨年6月よりスタートした当教室もいよいよ最終回です。

今回の教室では嚥下について勉強しました。脳卒中や神経難病などの中枢神経系疾患、口腔・咽頭・喉頭の疾患などで、「食べる」機能、摂食・嚥下機能の障害が生じます。また、加齢によっても嚥下障害がみられますので、摂食・嚥下障害は高齢化社会の重大な健康問題の一つとなっています。食べることは人間の最も基本的な生命維持機能であるだけでなく、食文化としての楽しみの意味も大きいので、QOL(生活の質)に大きく関わってきます。

むせや誤嚥が多くなってきた時の食事の作り方・食べ方の工夫、姿勢の重要性などについてテキストに沿って解説していきました。食事は栄養摂取だけでなく、周りの人との交わりや社会との繋がりを保つための場でもあります。食べることをおろそかにせず、心も身体も健康的な毎日を過ごしたいですね。

姿勢の話題が出ましたので、後半はストレッチポールを使った運動を中心に行いました。背骨はS字カーブを描くことで身体全体を無理なく支えられるようになっています。日常生活での前屈姿勢や同一動作の繰り返しによって、背骨のS字カーブが崩れて姿勢の悪化が起こります。

ストレッチポールに仰向けに寝ると、後頭部、胸椎、骨盤の3点が下から押し上げられる形になります。これにより、丸まっている背骨は適度なカーブに戻り、不良姿勢が改善されます。肋骨が開き呼吸が深くなる効果もあります。

コロナ禍で様々な制限がある中でも、参加者の「毎月楽しみにしています。」という声がとても有り難く、励みになり継続することができました。まだまだお伝えしたいことは山ほどありますが、今年度の教室はこれで終了となります。参加者の皆さんを始め運営スタッフの皆さん、お疲れ様でした。ありがとうございました。

来年度も引き続き開催していきたいと思っています。諸々の準備が整いましたらご案内をさせていただきます。