坂上整形外科|長崎県南島原市の整形外科
おしらせ

高齢者体力づくり教室【第6回】を開催しました

11月29日(日曜日)、高齢者体力づくり教室を開催しました。

会場へ向かう車内ラジオの天気予報は、「冬型の気圧配置となり、気温は晩秋から初冬並みとなるでしょう…」と、この時期らしいコメントをしておりました。風のないひんやりとした空気は、車の暖房でほてった体にはちょうどいい。駐車場に着くと、すでに数名の参加者が会場の鍵が開くのをいまや遅しと待っておられました。

当たり前のようにマスクを着用し、手指消毒、検温を行う様子は、withコロナの生活様式が定着していることを物語っていますが、東京をはじめとして全国各地で感染者数の拡大が連日報道されています。自分の身は自分で守る。予防意識の継続と自助努力がさらに求められてくると考えています。

さて、6回目となる今回の参加者は12名。いつものようにウォーミングアップから始めます。体が温まってきたところで、今日はコグニサイズをみっちりと行いました。コグニサイズとは、運動と認知課題を組み合わせた認知症予防を目的とした取り組みのことです。2つの作業を同時に行うことは簡単なことではありません。間違えたら大笑いすることもポイント。

後半はマシントレーニングとマット運動です。

膝伸展運動のポイントを2つ。しっかりと伸ばしきることと、つま先をすこーし外に向けることです。

変形性膝関節症の患者さんを診ていますと、膝の伸展制限があるケースをよく経験します。しっかりと伸びきっていないのです。徒手的に伸ばしてやると伸びないことはない。自力で最終伸展位まで伸ばせない。このような状態を「エクステンション ラグ(extension lag)と言います。

膝伸展最終域での筋出力の低下は、大腿四頭筋の中でも特に内側広筋の機能が低下しているために起こると言われています。つまり、膝を伸ばすときに大腿の外側ばかり使っているということです。そうすると内側広筋の機能が低下する。

椅子に座って膝を伸ばす運動。つま先をすこーし外に向けて、あまり極端に向けたらダメですよ。すこーし外に向けて膝を伸ばしてみますと、大腿の内側に力が入りやすくなります。

次回の開催は、12月20日とします。通常は最終日曜日としていましたが、年の瀬で何かと忙しいとの理由で一週間早めて20日(日曜日)としています。

これから寒さも本番となります。体調管理に気をつけて元気にお過ごしください。